先日、コロナワクチンの3回目を打ってきました。
スケジュール調整がめんどうで2回目から1年近く期間が空いてしまいました。
まぁ、そのうち…なんて気楽に考えていたのですが、近々、多発性硬化症の薬をケシンプタに変更することが決まり、急いで予約を取って、やっと先日打ってきたというわけです。
そして注射を打った翌日、大量の汗をかき、手足がしびれ、指が硬直し、トイレで1時間ハダカで倒れ続けたのです。
まさにそれは、熱中症の症状でした。
ネットで調べても、Twitterを見ても、コロナワクチンの副反応で熱中症になったという話は出てこなかったので、私の体験談と憶測をお話したいと思います。
また、ケシンプタとコロナワクチンについても少し紹介させていただきます。
☆ケシンプタの体験談はこちらをご覧ください↓↓↓
コロナワクチンで熱中症⁉
私が3回目のコロナワクチンを打ったのは10月に入ってすぐの頃でした。
だいぶ涼しくなってきて、日中でもクーラーをつけず窓から入る風だけで過ごせる季節。
今回私が接種したワクチンは、
ファイザー社の『オミクロン株BA.1』
約1年前に打った、1回目と2回目のワクチンもファイザー社のもので、そのときは注射した腕が痛いくらいで、大きな副反応はありませんでした。
それでも身近な人が熱を出していたり、ネットの体験談などを見ると怖くて、その日は朝からビビりまくってました。
そして、昼頃に注射をし、夜になっても腕が痛いくらいで特に副反応は出ませんでした。
「今回もこんなもんかな〜?」
なんて思っていたのですが、早めに布団に入っていると、注射してない腕まで痛くなってきて、気付くとお腹の筋肉も痛くなり、それから眠れなくなってしまいました。
これはファイザー社のワクチンを打った10〜50%の人に起こる副反応【筋肉痛】
とりあえず鎮痛剤を飲んで寝たのですが、何度も目が覚めてしまい寝不足の状態でした。
そして翌日、目が覚めると筋肉痛は全身に渡り、昼頃には熱が出始めました。
これはファイザー社のワクチンを打った10〜50%の人に起こる副反応【発熱】
解熱剤を飲もうかと思いながらも、身体がしんどくて面倒な気持ちが勝ってしまい、そのまま寝てしまいました。
この時、熱が出たことで寒気を感じ、毛布と薄い羽毛を被る。
部屋は窓を開けてましたが風がなく、少し蒸してる感じでした(今思えば)
枕元には、主人が用意してくれた水筒の麦茶だけ。
起き上がるのも辛かったので、麦茶もほとんど飲んでませんでした。
この頃、お休みで家のことを色々やってくれていた主人は、子供を遊ばせに家を出ていて頼れる人は誰もおらず…。
目が覚めても熱が下がらず、とにかく気持ち悪い。
フラフラしながら階段を降り(寝室は2階)、解熱剤と保冷剤と体温計を持って再度、寝室へ向かいました。
そこで熱を測ると、38.1℃
発熱だけど、気持ち的にはもっと高いと思ってました。
そして解熱剤を飲み、保冷剤を頭につけてぼーっとする。
しばらくすると薬が効いてきたのか楽になり、スマホで千原ジュニアさんのYouTubeを見てグダグダ…。
そこに主人が帰ってきて「ポカリとゼリーを買ってきたよ」と声をかけてくれました。
また、「クーラーをつけようか?」と聞いてくれたのですが、もう気温の感覚がおかしくなっていて断ってしまいました。
その後、しばらくすると吐き気が強くなり、横になっていても座っていても気持ち悪い。
しだいに「はぁはぁ」と息が荒くなり、突然吐き気が限界に達しました。
トイレに駆け込みましたが、吐くことはできずとにかく吐き気だけが続く。
すると今度は、暑くてしかたがなく、大量の汗をかき、上半身の服を脱ぎ捨てました。
しばらくすると手足がしびれ、手の指はギュッと硬直し感覚がない。
そこに主人が駆けつけてきてくれたので、「ポカリを持ってきて」と頼み、ポカリスエット(スポーツドリンク)を一気にガブガブ飲みました。
そのままトイレで倒れ込み、吐き気を感じない体勢をみつけ、静かに治まるのを待ち続けたのです。
のちに、この姿を主人はこのように例えてます。
サイバイマンにヤられたヤムチャみたいだった(笑)
それから長い時間ヤムチャの体勢で過ごし、少し落ち着いたところで横になりながら服を着て、そのままズリズリと寝室へ。
布団でしばらくゆっくり過ごしていると、手脚のしびれもなくなり、吐き気もなくなっていました。
その後、症状をネット検索してみると当てはまったのは【熱中症】
トイレでポカリスエット(スポーツドリンク)を飲んだのは正解だったのです。
もし主人が買ってきてなかったら、飲もうと思いつかなかったら…と思うとゾッとします。
落ち着いたところでお風呂に入り、主人が握ってくれたおにぎりを食べると元気になり、翌日には熱も体の痛みもなくなってました。
どうして、コロナワクチンを打った翌日、しかも10月に家の中で熱中症になってしまったのか。
熱中症が起こりやすい状況を見て、自分で分析してみました。
熱中症が起こりやすい状況
熱中症が起こりやすい状況と私が熱中症になってしまった状況を比較してみました。
まず、こちらが熱中症が起こりやすい状況です。
基本的には【環境】【からだ】【行動】の3つの状況に分けられます。
環境
- 気温が高い
- 湿度が高い
- 風が弱い
- 日差しが強い
- 閉め切った室内
- エアコンがない
- 急に熱くなった日
- 熱波の襲来
からだ
- 高齢者、乳幼児、肥満
- からだに障害のある人
- 持病(糖尿病、心臓病、精神疾患)
- 低栄養状態
- 脱水状態(下痢、インフルエンザなど)
- 体調不良(二日酔い、寝不足など)
行動
- 激しい運動
- 慣れない運動
- 長時間の屋外作業
- 水分補給がしにくい
そして今回、私が熱中症になった状況と比較すると、このような条件が当てはまりました。
●当てはまった条件
〜環境〜
- 湿度が高い(この数日前より蒸していた)
- 風が弱い(窓を開けていたが風がなかった)
- 閉め切った室内(他の部屋の窓を開けて風を積極的に取り込もうとしていなかった)
- エアコンがない(つけてなかったし、断った)
〜からだ〜
- 低栄養状態(コロナワクチン副反応による発熱であまり食べれず)
- 脱水状態(枕元に麦茶はあったが起き上がって飲むのが億劫であまり口にせず)
- 体調不良(コロナワクチンによる不調と寝不足)
〜行動〜
- 水分補給がしにくい(とにかく身体が辛く後回しにした)
こうやって書き出してみると、ほどんど当てはまってます。
これを見て私が自分で分析して出した『コロナワクチンで熱中症になってしまった原因』は…
コロナワクチンの副反応『発熱』により気温と湿度の感覚が分からずエアコンをつけない部屋で布団を被り体温を上げ、さらに水分補給と解熱剤を後回しにしたこと
だと思われます。
まさかコロナワクチンで熱中症になるとは思ってなかったですし、人生初の熱中症で前兆に気づかなかったのも症状が酷くなった理由でしょう。
そもそも、熱中症とはどのような病気なのでしょうか?
続いては、熱中症になると起こる症状と、今回の私の症状を比較してみました。
熱中症になると起こる症状
熱中症とは、体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のこと。
https://www.ajha.or.jp/guide/23.html#:~:text=%E6%9C%8827%E6%97%A5-,%E7%86%B1%E4%B8%AD%E7%97%87%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F,%E3%82%92%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%99%E7%97%85%E6%B0%97%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%80%82
熱中症になると起こる症状を、重症度に分けて紹介いたします。
LEVEL.1 軽症
- 立ちくらみ
- 筋肉痛、筋肉の硬直
- 大量の汗
LEVEL.2 中等症
- 頭痛
- 気分の不快
- 吐き気
- 嘔吐
- 倦怠感
- 虚脱感
LEVEL.3 重症
- 意識障害
- けいれん
- 手足の運動障害
- 高体温
そして、この中から私の身に起こった症状を書き出してみます。
●当てはまった症状
- 筋肉の硬直
- 大量の汗
- 気分の不快
- 吐き気
その他に『手足のしびれ』もありましたが、これは脱水症状からきたものだと思われます。
というのも、実は数ヶ月前に胃腸炎を経験し、その時に脱水症状によって同じ手足のしびれがあったのです。
脱水症になる理由と症状として紹介されているのがこちらです。
人は汗によって体温調節をしますが、汗のもとになる水分とナトリウムやカリウムなどの電解質が足りなくなると体温が下がりにくくなり、発熱の状態が続いて脱水症に陥りやすくなります。
電解質は神経・筋肉・心筋の収縮に関与するため、大量に失われると、脱力感・手足のしびれ・不整脈などが生じることもあります。
https://www.kewpie.com/education/information/senior/suibunhokyu/suibunhokyu_02.html#:~:text=%E4%BA%BA%E3%81%AF%E6%B1%97%E3%81%AB%E3%82%88%E3%81%A3%E3%81%A6%E4%BD%93%E6%B8%A9,%E3%81%8C%E7%94%9F%E3%81%98%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
やはり手足のしびれが生じると記載があります。
脱力感というのもありますので、もしかしたら起き上がるのが辛かったのも脱水の前兆だったのかもしれませんね。
結果的にポカリスエット(スポーツドリンク)を飲んで落ち着いたので、熱中症と脱水症であったことは間違いないでしょう。
では、コロナワクチンを接種するとき、私はどんな対策をしておけばよかったのでしょうか?
コロナワクチンによる熱中症対策
コロナワクチンを接種した10〜50%の人が、副反応として発熱すると言われています。
それを知りながら、私は何の対策もしていませんでした。
これから接種する予定の方は、発熱を想定した準備を行うことが大切です。
室内における熱中症対策として日本気象協会が紹介しているのがこちらです。
●室内での熱中症対策 6か条
- 温度と湿度を気にする
- 室温を適切に保つ
- こまめな水分補給/適度な塩分補給/休憩
- 生活リズムを整える
- 体を暑さに慣れさせる
- 自分も家族もなるかもしれないとお互いに気にかける
この6か条の中から、コロナワクチンの副反応による発熱で必要な対策はこの項目かと思われます。
温度と湿度を気にする
室温を適切に保つ
熱中症になるかもしれない温度は25℃以上、湿度は80%以上といわれています。
気温が25℃以下でも、湿度が80%以上あれば十分熱中症のリスクがありますので注意が必要です。
日頃から寝室に温度計や湿度計を置いておくのが良いでしょう。
熱が出ていると寒気がして温度が低く感じたりするので、数字で見るとわかりやすいですね!
こちらは数字が大きいのと、イラストで直感的に最適な温度と湿度が分かるのでオススメ!
お部屋のインテリアにこだわっている方には、こんなにオシャレな温度計・湿度計もあります。毎日見るのが楽しくなりそう♪
こまめな水分補給/適度な塩分補給/休憩
のどが乾いてなくてもこまめに水分をとるようにしましょう。
熱が出ると汗も多くかきますので、意識的に水分補給するのが大切です。
コロナワクチンの前後に、スポーツドリンクを買っておくと安心ですね。
今回、私を助けてくれたポカリスエット…甘くて熱が出ているときは飲みやすいですよね。
経口補水液は、脱水症状を緩和させる電解質(ナトリウムなどの塩分)濃度が濃いので、もしもの時のために買っておいても良いかも。
自分も家族もなるかもしれないとお互いに気にかける
私も今回、主人がなにげなくポカリスエットを買っておいてくれたことで大事に至りませんでした。
もし逆の立場だったら、どうだっただろうか…。
自分だけでなく、家族やパートナー・友人など、身近な人がコロナワクチンを打ったり、風邪を引いて熱が出ているようであれば、気にかけることも大切ですね。
【9月に入っても…熱中症に注意】
— 熱中症ゼロへ【公式】 (@netsuzero2013) September 7, 2022
間接的な台風の影響もあり、昨日は危険な暑さとなる地域もありました。季節は秋へと移り変わりますが、熱中症には引き続きの注意が必要です📢https://t.co/b68puE0Off#熱中症ゼロへ2022 pic.twitter.com/Cui1W692za
最後に、多発性硬化症の治療薬『ケシンプタ』とコロナワクチンの関係性について少しお話させていただきます。
ケシンプタとコロナワクチン
ケシンプタを治療中の場合、コロナワクチンの効果は十分に得られないと言われています。
なので、ケシンプタに変薬を検討されている方は、事前にコロナワクチンを接種しておくよう勧められています。
ケシンプタを新規で始める場合は極力、ケシンプタ®の投与4週間前にコロナワクチンを済ませておくことが勧められています。
https://www.mscabin.org/ms/mskesimpta/
ケシンプタの投与4週間前とありますが、私の主治医からは2週間前までにと言われました。必ず主治医と相談してくださいね!
また、ケシンプタの投与中は『感染症』になりやすいというリスクがあります。
そのため、事前にコロナワクチンを済ませておくよう推奨されているのです。
MSの発症、再発、進行には白血球の一種【T細胞】と【B細胞】などのリンパ球が関わっていると考えられています。
どちらも何もなければ体を守ってくれる免疫細胞として活躍してくれているのですが、MSの場合は特にB細胞が様々な悪さをし、免疫系に異常を起こすことでミエリンを損傷してしまうのです。
そこでケシンプタはB細胞を壊して血液中から除去し、ミエリンの損傷を抑えます。
ですがこのB細胞が除去されることで、感染症になるやすく、また感染症が悪化してしまうリスクがあるのです。
これは新型コロナウイルスも該当し、その他インフルエンザなどにも注意が必要といわれています。
なので、ケシンプタを検討されている方は、コロナワクチンのスケジュールも一緒に検討されると良いでしょう。
もぐぷくまとめ
以上、コロナワクチンで熱中症になった体験談をお話させていただきました。
息が荒くなり、手足がしびれて指が硬直したときは、ケシンプタをやる前に人生終わるのかと思ったくらい恐怖でした。
熱中症で亡くなるニュースもそこまで深刻に見てませんでしたが、今回の経験で「熱中症は誰にでもなる可能性がある」と肌で感じました。
これが息子に起こっていたらと思うと…最大の恐怖ですね。
みなさんも、自分のことは後回しにせず事前準備をしっかりして、大切な人のためにも知識をしっかり持っておいていただきたいです!
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