【体験談】多発性硬化症の妊娠と出産について

体験談多発性硬化症の妊娠と出産について 多発性硬化症体験談

30代前後の女性に多いといわれる多発性硬化症

年齢的にも、妊娠・出産を考える頃でもあります。

こちらの記事では、妊娠中に使える薬について、そして再発のリスクについて紹介させて頂きます。

私自身も、多発性硬化症の治療を行いながら、妊娠・出産を経験しました。

その経験を一緒に紹介しますので、これから赤ちゃんがほしいと考えている方の、参考になればと思います。

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多発性硬化症でも妊娠はできるの?

多発性硬化症と診断された方でも、妊娠は可能です。

むしろ、妊娠中は多発性硬化症の症状が安定すると言われています。

生まれてきた子供に、多発性硬化症が遺伝することもないそうです。

多発性硬化症のせいで、お腹にいる赤ちゃんに悪い影響をおよぼしたり、流産や妊娠中毒症になりやすくなることもありません

治療中の薬によっては、悪影響をおよぼすこともありますので、妊娠を希望される場合は、必ず主治医に相談してください。

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先程、流産や妊娠中毒症になりやすくなることもないと言いましたが、私自身は1回目の妊娠で流産を経験しました。

流産したのは、恐らく8週ごろだったと思います。

流産する前の検診で「心拍数は確認できたが、小さくて週数までは分からない」と言われました。

その時点で、流産するかもしれないと言われ、不安な日々を過ごしました。

妊娠している女性の40%が流産を経験していると言われています。

実際に、私の健常な友人や知人にも、流産を経験した人は数人いました。

デリケートなことなので、家族には言ってない人もいるかもしれません。

なので、流産に関しては多発性硬化症であるなし関係なく、経験する人は多くいるといらっしゃるのです。

特に12週未満の早い時期での流産は、染色体の異常などが原因なので、母体には関係ありません。

と言われても私はショックは大きく、自分を責めたりもしました。

幸いにもそれから3ヶ月後に再度妊娠。

今となっては、1回下見に来たのかな?と思っています。

また、妊娠中毒症も、他の妊婦と違った点はありませんでした。

むしろ私は、妊娠後期は穏やかに過ごせたほうだと思います。

健常な友人たちのほうが、高血圧のため帝王切開で早く生んだり、むくみが酷くて痛いと言っていた人もいました。

健康が取り柄の人でも、何が起こるかわからないのが妊娠です。

治療しながらの妊娠で不安も大きいですが、「赤ちゃんがほしい」という気持ちに目を背ける必要はないと思います。

続いては、妊娠中に使える治療薬について調べてみました。

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妊娠中に使える再発予防薬は?

妊娠中に使える薬に関しては、主治医の先生と相談が必要です。

お腹の赤ちゃんには大丈夫かもしれないけど、お母さんに合っていない薬に変更して再発することもあります。

なので、これなら絶対に大丈夫!と言えるものではありません。

ですが、こちらの薬を使っている方は、避妊が必要と言われています。

MSの再発予防薬の中で、フィンゴリモド(イムセラ®、ジレニア®)は胎盤を通過しやすく、動物実験で認められた重い先天性奇形がヒトでも認められています。服用中は避妊を徹底してください。薬が体内に残る期間は最長で2カ月間です。服用中だけではなく、治療を止めても最低2カ月は避妊してください。シポニモド(メーゼント®)も中止後10日間までは避妊が必要です。

https://www.mscabin.org/ms/msninshin/

ジレニアとメーゼントを使用している方は、注意してくださいね!

ですが、「治療しないことによるリスクのほうが大きいのであれば、妊娠中の使用はやむを得ない」といわれている薬がいくつかあります。

  • タイサブリ
  • コパキソン
  • テクフィデラ

タイサブリとコパキソンに関しては、妊娠中も使用する場合もあります。

特にコパキソンは、妊婦への安全性が高いといわれている治療薬です。

テクフィデラは、妊娠がわかったら中止するのが原則。

また、産後は再発のリスクが高まるので、なるべく早く薬を再開することになります。

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私は、発症からずっとジレニアを使用していました。

安定してからは再発はなく過ごしていましたが、結婚し妊娠を希望するタイミングでコパキソンに変更。

そして、3ヶ月後に再発しました。

せっかく「これからだ!」ってときに再発し、ふりだしに戻った気分でした。

次に使用したのがタイサブリです。

薬が安定するまでは妊娠しないでくださいといわれ、前回再発した3ヶ月ほど様子をみました。

それから妊娠しても大丈夫ですといわれても、すぐに出来るものでもなく…気付くと1年が過ぎてました。

当時、タイサブリが使えるのは2年までだと言われていたので、全てのストレスを取り払おうと、アルバイトを辞め、妊活を始めました。

アルバイトを辞めて約半年後に妊娠しましたが、流産。

その後、すぐに妊娠がわかり、そのまま出産しました。

タイサブリは、妊娠がわかった時点で4週に1回のペースだったのを、6週に1回に変更。

35週前まで使用していました。

普通分娩を予定してましたが、出産予定日に私が熱を出し、赤ちゃんが危ないというので、緊急帝王切開で出産しました。

生まれたばかりの赤ちゃんの白血球に異常があるかもしれないけど、すぐに回復するといわれてましたが、産後は色々とそれどころではなく、結局どうだったのかわからないままです。

でも、元気に普通の赤ちゃんと同じように生まれてきてくれたので、特に気にしてません。

産後は、初乳を7日間あげ、そのまま1泊追加して、タイサブリを再開しました。

再導入のときには不整脈が起こることがあるというので、点滴を始めてから翌日の同じ時間まで、心電図を付けて過ごしました。

心電図を付けながら赤ちゃんのお世話をするので、何度か線を踏んで外してしまいましたが、問題なく再開することができました。

続いては、産後の再発リスクについて調べてみました。

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産後の再発リスクは?

産後3〜6ヶ月は、再発がしやすいといわれています。

特に産後3ヶ月が多く、20〜40%の人がその時期に再発しているそうです。

ですが、逆に考えれば再発していない人が60〜80%となりますので、確率は低いのかな?と思います。

産後に再発しやすくなる理由には、このようなものがあります。

産後に再発しやすくなる理由は、ホルモンのバランスが変わることや育児への不安、過労、睡眠不足、ストレスなどが考えられます。

https://www.mscabin.org/ms/msninshin/

産後8ヶ月までのお母さんの身体は、「交通事故と同じレベル」だといわれています。

それだけボロボロの身体に加え、育児の不安24時間休みなしの赤ちゃんのお世話を行い、さらにパートナーの理解不足や協力が得られないことなどのストレスで、立っているのもやっとなのが現実です。

それを多発性硬化症を患いながら行うというだけで、再発のリスクが高くなる理由がわかりますよね。

多発性硬化症の後遺症によって、身体を上手く動かせない方はなおさらです。

なので、産後はパートナーや家族のサポートが必須になります。

妊娠は計画的に考える方も多いと思いますが、産んだ後のことも再発の可能性を含め、しっかりと話し合いをしておくことが大切ですね。

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産後すぐにタイサブリを再開したときのことです。

心電図を付けて丸一日過ごす必要があり、正直、赤ちゃんは助産師さんに預けられると思ってました。

ですが、赤ちゃんと過ごす練習をしてくださいといわれ、心電図の機械と繋がりっぱなしで動きにくいし、おっぱいは授乳をストップしたのでカチカチで痛いしで、かなりキツかったです。

それに加え、助産師さんがイライラしてたのか、少しのことでため息をつかれ、とてもストレスでした。

でも心電図取れちゃったり、ミルクが欲しかったり、搾乳機を洗いに行けなかったりと色々お願いするようで、精神的に辛く、過度のストレスで片耳が聞こえにくくなってしまいました。

よく再発しなかったなと思ってます。

助産師さんや産婦人科の看護師さんは、多発性硬化症の知識がないので、神経難病科に入院した時の看護師さんたちとは違った感じがしました。

理解があるかもと思い、いつも神経内科を受診している病院で出産したのに、病棟によって看護師さんの対応が違ったのがちょっと残念でした…。

退院してからは、パートナーの理解や協力があったので、夜は主人がミルクをあげたり、おむつを変えてくれることで、目が覚めても起き上がらなくてもよくなり、かなり負担は減りました。

私は、実家に頼るのが苦手なので、1週間だけお世話になり、その後は主人と二人で育児・家事と奮闘してました。(日中は1人)

泣いている理由がわからないことが多く、精神的に辛いこともたくさんありましたが、体力面より、親に気を使ったりの方が私にとってはストレスだったので、自分のペースで育児ができたことで再発なく過ごすことができたのかもしれません。

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もぐぷくまとめ

以上、多発性硬化症の妊娠と出産について、お話させて頂きました。

私も多くの不安を抱えながら、妊娠・出産を経験しました。

今でもそれは続いています。

ですが、息子を生んでよかったと心から思っています。

子供は待ってくれないので、私が疲れてて脚が痛くても、「すべり台やりたい」と言います。

毎日振り回されてイライラすることもありますが、子供を育てるという経験は、私の人生を豊かにしてくれました。

私は後悔してません!

この記事が、これから赤ちゃんを迎えたいと考えている方の参考になれば幸いです。

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